くれよん 卒業式
3月27日(月)に令和4年度のくれよんの卒業式が行われました。
今年度の卒業式は換気や間隔を空けて座る等フロア内の環境に配慮をして、従来の形に近づけることができました。おやつ時には、各テーブルに間隔を空けて座り、卒業生のスライドショーを上映して見ながら食べることができました。
今年の設定遊びは、5チームに分かれ協力してミッションクリアを目指していくミッションゲームをしました。
最後は、毎年恒例の卒業証書とアルバムの授与式を行いました。
授与式では、お別れの寂しさからしんみりとした空気で受け取る方もいて、「もう卒業だな。」と実感する場面が見られました。その後に職員が卒業生一人一人を胴上げしました。
くれよんで過ごした日々を忘れずそれぞれ新しい生活を頑張ってもらえたらと思います。ご卒業おめでとうございます!
☆卒業生の保護者様からのメッセージ☆
◎くれよんさんにお世話になって2年半、精神的に不安定な状態だった我が子を、ご縁があって受け入れて下さいました。
大変不安があったと思いますが、本人の様子を見ながら
合わせてくれたり、皆の輪に入れるように配慮して下さったお陰で今では苦手としてた集団遊びも楽しそうにしているそうです。今おだやかな生活をとり戻すことが出来ているのもスタッフの皆さんが子供の事をよく見て理解して、その上で引き上げて下さったおかげだと感謝しております。
くれよんさんに出会えて良かったです。
◎小学生の時から利用させてもらい、大変助かりました。
ありがとうございます。
18歳になり、今ではくれよんさんに行くのが当たり前になっているので、4月からはスタッフも変わり場所も変わるので少し心配ですが、新しい場所で元気に過ごして欲しいです。
長い間お世話になりました。
◎12年間本当にお世話になりました。娘も大きく成長しました。
集団でゲームをして遊んだり、スタッフの皆さんにもいっぱい遊んでいただきました。
4月からはまた心の波があると思いますが、楽しく過ごしていけるようにゆっくりと慣れていければと思います。
スタッフの皆さま、ありがとうございました。
◎保育園児だった娘を連れて見学させてもらい、小1から利用して、高3になり卒業する年度になりました。
本当に長い年月を一緒に寄り添い、励ましていただきありがとうございました。
家では見せていない姿をデイでは見せているようで、スタッフからお話を聞いて、色々な事が出来ているのだと驚く事が何度もありました。
デイに行く時も、帰ってくる時も、いつもニコニコしていたので、娘にとって、とても楽しい場所だったのだと思います。
知的に重く、言葉も話せず、てんかんの発作もある娘を、手厚く指導してくださり、皆さんと同じ様に仲間の輪に入れていただいて感謝しています。
4月からは、今まで日常だった風景が変化してしまいますが、デイでの経験を糧にして、生活介護で頑張ります。
改めまして、長い間、私たち親子を支えて下さってありがとうございました。
◎近所に友達もいなくて毎日家で過ごすことが多く、くれよんの利用を開始しました。
娘は友達の輪に入る事が出来なくて、職員の方が面倒を見てくれました。
コロナの無かった時代には、遠足・夏祭り・ハロウィン・
クリスマス・バーベキューなど色々あり楽しい思い出がたくさんありました。
会話も少しずつ冗談話も分かるようになりました。
娘の笑顔が増えるようになりました。
くれよんに通ってよかったです。本当に8年間かわいがって下さってありがとうございました。
~ヘルパー日誌~
『鉄火巻き』
移動支援での外出中、お昼になったので食べたい物を探してお店を見た結果、お寿司屋さんに入ることになりました。
しかも回らないお寿司です。
お店に入ると店員さんにテーブル席を勧められたのですが、せっかくなのであえてカウンター席を選択して座ることにしました。
目の前で板前さんが握っている姿や、寿司ネタが並んでいる様子は普段見ることができない光景です。
メニューからランチセットを注文するとあっという間にきれいに盛られたお寿司が出てきました。
目で見て楽しみながら食べ終わると、少し物足りなさもあり、利用者さんと追加の注文について相談していたら鉄火巻きが食べたいことがわかったので自分で板前さんに注文してみたらと促してみました。
すると急に緊張した面持ちになってなかなか言い出せず、ぼそぼそ、ぼそぼそと小声になるばかり。
その後、板前さんが気づいてくれたのでなんとか「鉄火巻き」と言って注文することができました。
普段からなんでも話ができる利用者さんではありましたが、注文してみたらと言われて『うまく伝わらなかったらどうしよう』、『知らない人になんて声をかけたらいいのだろう』など不安になったのだと思います。
不安にさせてしまったことだけを見たら私の判断が間違っていたのかもしれません。
なかには緊張しているのであればヘルパーが変わりに言ってあげれば良いのにと思う方もいるかもしれません。
でもいつかは緊張することなく普通に板前さんと注文のやりとりをしている光景を見てみたいと思っています。
障がいがあっても地域の中で普通に暮らすことの意味を考えさせられた出来事でした。